屈斜路湖野湯パラダイス

この9月の4連休は北海道が大いに賑わったようで、廃線の危機に瀕している釧網本線も大混雑だったと聞く。Twitterでは"バグきっぷ"と呼ばれているHOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスも北海道による補助金分を使い切りそうだとのことである。

 

さて、私は8月にバグきっぷことHOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスを使って道東を旅行した際、屈斜路湖畔に点在する野湯に行ってきたのだが、今後のGo Toキャンペーンで北海道を訪れる人が増えるであろうことを期待し野湯レビューを書いていこうと思う。

 

 はじめに

屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖である。屈斜路湖の周辺には火山活動の影響により、川湯温泉や仁伏温泉など多数の温泉が存在する。今回は屈斜路湖原野ユースゲストハウス*1のレンタサイクルで和琴半島及び川湯温泉までの屈斜路湖東岸にある野湯を訪問した。普段は観光用の周遊バスが走っているそうなのだが、コロナ禍で運休しているため、車・バイク・自転車以外の交通手段は基本的にない。川湯温泉ではレンタカー・レンタサイクル・レンタルバイクを借りることが可能であるため、屈斜路湖の野湯を回るなら川湯温泉を拠点にすることをお勧めする。

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コタン温泉天然風呂

無料。湯温はやや熱め。近くのアイヌ民芸品店の方が管理しておられるらしい。

屈斜路湖のダイナミックな景観が楽しめる。岩の右側が男風呂、左側が女風呂となっているが実質混浴のようなものである。抜群の開放感の代償として湖から丸見えとなっており、覚悟が必要。深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。

カヌーを漕いでいる人が近づいてきたと思ったら、「混浴覗きに来ました~w」と挨拶された。

 

 

池湯(池の湯)

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無料。湯温は普通。藻が多い。

コタン温泉同様抜群の開放感を味わえる。あまり管理されていないのか藻が異常に多く、足を滑らせて転倒しないように細心の注意を払う必要がある。コタン温泉と違って男女を隔てる岩はなく、完全な混浴である。

 

砂湯

無料。レストハウス、駐車場有

夏はファミリー向けの観光スポット、冬は写真マニア向けの白鳥撮影スポットとなる場所。ここに温泉オタクの入る余地はない。

だがここまで来たのなら他人の目を気にしてはいられない。まず人が少ない場所まで移動し、砂から湧きだしているお湯に足を浸けて...

熱っ!!!!!!!!!!!!!

猛烈な痛みが足の裏を襲う。急いで湖の水で足を冷やした。これが初見殺しってやつか。源泉おそるべし。

気を取り直して足で足湯用の湯舟を掘り、湯と水がうまく混ざるように頑張った

さすがに全身用の湯舟は掘れないのでこれで満足することにしよう。水着でも全身浴にはハードルが高い場所だったというのもある。

 

赤湯

 これに入る気にはならないな...

 

イソ湯

適温。埋まりすぎ

砂湯から池湯方面に数百メートルくらい行った場所にある。誰も入らないからか、ネット上にある数年前の写真に比べるとかなり砂に埋もれてしまっている。足湯ができるくらいにまでは掘ったが全身用の湯舟は掘れなかった。次はシャベルを買わねば。

 

和琴温泉露天風呂

熱め(場所による)。湖に近いところだと適温。

和琴半島の付け根にある温泉。湯船に浸かっていれば湖から見えないが、脱衣所と湯船の間は丸見えになるので注意。確か水着はOKだった気がする。

 和琴半島はこの他にも複数野湯があるらしいが、(いももちをのんきに食べていたせいで)回りきることが出来なかった。

ところで温泉の話からは逸れるが、和琴半島はミンミンゼミの生息している北限である。道東の涼しい気候のなかでミンミンゼミが生息できるのは他ならぬ火山活動による地熱である。これが温泉の多さにも繋がっているわけだ。

 

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道東の旅行を検討されている方は是非屈斜路湖の野湯を楽しんでほしい。

*1:ちなみにここの風呂も温泉らしい。